2008年07月24日

富貴蘭の紅系

富貴蘭の品種には、色んな種類があります。「亀金剛」や「法師」や「紅化粧」。これは有名なところを例に挙げたのですが、実はこの有名どころの3種(実際にはもっと多くの品種)が、韓国で生産された実生品だということをみなさんはご存知でしたか。調べてみると、有名な品種というのは、日本で生産されたものより、韓国で生産されたものの方が多いということがわかりました。もともと、富貴蘭のもとであるフウランは日本の野生蘭だったのですが、改良を加えているのは日本だけではないのです。オリジナル性の高いものが韓国で生産されているというのは驚きですね。しかし、考えようによっては、日本の富貴蘭の登録品種のコピーのようなものも多く、日本では大々的に発表を控えているだけで、次々に個性的な富貴蘭も生まれているのではないかという声もあります。しかしながら、そのような韓国で生産されたコピーが日本で広く流通することによって、日本の富貴蘭の下落にもつながるとして、問題視されているのも現実なのです。キレイな品種が次々に生まれていく一方で、問題点も山積みなのですね。キレイなものを求める生産者に悪気があるわけではありません。むしろいいことのようにも思います。難しい問題です。


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Posted by 夏向花 at 16:08 │富貴蘭 紅